【大人の発達障害】31歳、ADHD対策8選
「この書類出しっぱなしだよ!」
これは、毎日同僚たちから言われる言葉である。
私は、物事をやりっぱなしで放置する癖があるらしい。
「スマホどこやったっけ?」
私の口癖。
落とし物や忘れ物が多く、
なくすのはスマホが一番多いが、
財布・鍵・免許証などもよく探していた。
「あっ締め切り過ぎてたわ」
月に5回ぐらい口にしている。
支払い遅れで、電気・ガス・水道は何回も止まった。
その他、実害があったものでは、
給付金の10万円を期限切れで受け取れなかったり、
(関連記事:【期限切れ】給付金10万を受け取れなかった)
自動車保険の期限切れで等級が最高から最低に落ちたりした。
給付金をもらいそびれた話については、
友人にこそ笑い話として話せるものの、
家族・同僚などに話そうものなら散々言われるから秘密にしている。
こういった出来事があるたびに確信に近づきつつあるのが、
「私はADHDとかいうやつじゃないか?」ということ。
病院受診こそしていないものの、
日常生活の様々な支障を乗り越えて(諦めて)きたし、
かなりADHD傾向は強いのだろう。
そもそも、私は6年前、
引きこもりニート時代に父親に病院に連れていかれそうになっている。
(関連記事:『父は巨人化せずに、私を病院に連れて行こうとした』)
私が病院に行かないだけで、行ったら診断が下るかもしれない。
とはいえ、一応私は(ギリギリだが)社会人をやっている。
これまで病院受診もせず、周囲に打ち明ける訳でもなく、私は生きてきた。
ちなみに、忘れ物が多い私の特性は、
同じADHDの中でも、不注意優勢型という分類になる。
(ほかに、多動-衝動性優位型がある)
冷静に振り返ってみると、学校や仕事では、
『忘れ物が多い』とか『片付けができない』という自分の特性や、
それによって生じる問題が起きないように、ある程度対処していた。
例えば、以下のように。
・学校に教科書を置きっぱなし(置き勉)にする。
・宿題はやらないと怒られるものからやる。
(怒られないならやらなくてもいい)
・クリアファイルが書類で溢れるので、
定期的にファイルごと捨てる。
・自宅、職場のデスクをL字デスクなど大きな机にしてしまう。
(現在の職場では二人分のデスクと数人分の書庫やロッカーを占有している)
しかし、数年前に中間管理職になって以降、
仕事量が増えるとともに限界が来て、以下のような問題点が出てきた。
・書類や業務がやりっぱなしで同僚や部下に文句を言われる
→「めりこまさんはいつも中途半端」と言われる
・机上や棚をきちんと整理をしないと業務が進まない
→管理すべき業務や書類が増えたため
・期限厳守しスケジュール管理をしないと業務が滞る
→上記同様。これまで以上にタイトになった。
これはいかん。
今いる職場でいつまで働くかはさておき、
仕事が増えようと、残業代が出ようと、
『毎日ストレスなく働き、さっさと定時で帰る。』を
モットーとしているのに、
こんな現状じゃいかん!!ということで、
発達障害(ADHD)関連、働き方関連の本を読み漁る。
以下、関連で読んだ本
【発達障害関連】
・発達障害グレーゾーン
・大人のADD
・発達障害という才能
・発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術
【働き方関連】
・マンガでよくわかるエッセンシャル思考
・エフォートレス思考
・ずるい仕事術
・入社1年目の教科書
・静かな人の戦略書
・時間最短化、成果最大化の法則
・SINGLE TASK 一点集中術
詳しい本の感想は、
『100冊ビジネス本読んだ感想まとめ』として別記事に書く予定。
忘れ物が多い、片付けができないタイプの人は、
大人のADDという本がいちばんオススメ。
ADDとは、簡単に言うと不注意優勢型のことである。
ここでは、上記の本を読んでいろんな考え方を吸収した上で、
実際に効果のあったADHD対策8選(仕事編)を記しておこう。
ADHD対策8選(仕事編)
①【忘れ防止】スマホのリマインダーを使い、指定日時で通知する。
②【期限管理】出勤後、毎朝紙に『今日やることリスト』を書き、優先順位をつける。
③【期限管理】3カ月カレンダーを用意し、スケジュールを他の社員と共有する。
④【人間関係】自分の特性や苦手なことを周囲に正直に伝え、必要に応じやってもらう。また、自分の言動に問題があれば指摘するよう依頼する。
⑤【人間関係】相手の言うことをじっくり聴き、わからなかったら丁寧に聞き直す。
⑥【整理】クリアファイルに、付箋やテプラで用途別に名前を付けて貼る。
⑦【整理】免許証、鍵などの絶対的置き場を決める。
⑧【片付け】不要書類はまとめてクリーンセンターへ。重要なものだけシュレッダー。
結論、ADHDたる者、人とモノに頼ろう。
薬を飲んでいない以上、薬以外で対処するしかない。
自分ではどうしようもない。独力で対処するなんて驕りである。
これに気づくのに十年かかってしまった。
取り組んだ順番はこうだ。
最初に、物やサービスに頼る。
スマホ、やることリスト、カレンダー、キースタンド、クリーンセンター、家事代行。
まずは物に頼り、仕事上の重要なミスや忘れ物を無くす。
↑今つかってるキースタンド。
次に、自分の苦手(忘れ物が多い、片付けができない等)を周囲に打ち明ける。
あわせて自分が講じている対策も伝え、フォローをお願いする。
これで些細なミスや忘れ物があったときに、
「また忘れてるよ~」と助けてもらえる。
(打ち明ける前は「出しっぱなし!」と怒られていた)
大事なのは、
自分が得意で周囲が苦手なことはすすんで行うという、Give&Takeである。
そもそも発達障害は、
得意と苦手の差が大きいことから、発達の凸凹とも呼ばれる。
でも、凹を平均にするより、
凸をぐんぐん伸ばした方が楽しいに決まっている。
現在、自分の凸である分野(資料の読解・要約・事務作業など)は
周囲の分もこなすかわり、忘れ物、片付けなどは周囲の力を借りている。
結果的に、苦手で嫌いな仕事(片付け)が減り、
得意で好きな仕事が増えて、より楽しく働けるようになった。
穏やかに生きる上で最重要なのは、
『いかにやりたくないことをやらないか』
ということだと思う。
その次に、『やりたいことをやる』がくる。
今でも忘れ物もあるし、ミスもある。
しかし、やり方や物、そして周囲の人間を頼ることで、
私のミスは社会人になったころの1割以下になっている。
今でもミスや忘れ物に関して、
日々試行錯誤を繰り返している自分である。
が、私と同様の悩みを抱えている人にこれだけは伝えたい。
『仕組みを変えろ!』
これに尽きる。
どんな対策をしてもいいのだが、
再現性のないものや、運要素の強い対策はやめよう。
・たまたま同僚が重要な書類のミスに気づいてくれた。
・ふと明日が締切の業務を思い出した。
これは、いつか身を滅ぼすことになる。
これだけに頼ってはだめだ。
ADHD的傾向の強い私たちは、
ギリギリ乗り切る経験に興奮を覚え、
アドレナリンと共に美化されてしまう。
そんな生き物なのである。
でも、瞬間の快楽のために
仕事をクビになるわけにはいかない。
これを読んでいるあなた。
リマインダー機能は神である。
これだけでいいから試してみてくれ。
忘れたくない要件を簡単に入力し、
思い出したい日時を選択する。それだけだ。
さすれば、ベストタイミングでピコンと通知がくる。
さながらタイムカプセル、
1週間前の私からの贈り物である。
【明日 書類締め切り がんばれ】
困っている誰かに、
少しでも役立つように。
1870年 3月7日 めり込まざる者
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