2023-03-07

【大人の発達障害】31歳、ADHD対策8選

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「この書類出しっぱなしだよ!」
これは、毎日同僚たちから言われる言葉である。
私は、物事をやりっぱなしで放置する癖があるらしい。

「スマホどこやったっけ?」
私の口癖。
落とし物や忘れ物が多く、
なくすのはスマホが一番多いが、
財布・鍵・免許証などもよく探していた。

「あっ締め切り過ぎてたわ」
月に5回ぐらい口にしている。
支払い遅れで、電気・ガス・水道は何回も止まった。
その他、実害があったものでは、
給付金の10万円を期限切れで受け取れなかったり
(関連記事:【期限切れ】給付金10万を受け取れなかった)
自動車保険の期限切れで等級が最高から最低に落ちたりした。

10万返せ


給付金をもらいそびれた話については、
友人にこそ笑い話として話せるものの、
家族・同僚などに話そうものなら散々言われるから秘密にしている。

こういった出来事があるたびに確信に近づきつつあるのが、
「私はADHDとかいうやつじゃないか?」ということ。
病院受診こそしていないものの、
日常生活の様々な支障を乗り越えて(諦めて)きたし、
かなりADHD傾向は強いのだろう。

そもそも、私は6年前、
引きこもりニート時代に父親に病院に連れていかれそうになっている。
(関連記事:『父は巨人化せずに、私を病院に連れて行こうとした』
私が病院に行かないだけで、行ったら診断が下るかもしれない。

とはいえ、一応私は(ギリギリだが)社会人をやっている。
これまで病院受診もせず、周囲に打ち明ける訳でもなく、私は生きてきた。

ちなみに、忘れ物が多い私の特性は、
同じADHDの中でも、不注意優勢型という分類になる。
(ほかに、多動-衝動性優位型がある)

冷静に振り返ってみると、学校や仕事では、
『忘れ物が多い』とか『片付けができない』という自分の特性や、
それによって生じる問題が起きないように、ある程度対処していた。


例えば、以下のように。

・学校に教科書を置きっぱなし(置き勉)にする。

・宿題はやらないと怒られるものからやる。
 (怒られないならやらなくてもいい)

・クリアファイルが書類で溢れるので、
 定期的にファイルごと捨てる。


・自宅、職場のデスクをL字デスクなど大きな机にしてしまう。
 (現在の職場では二人分のデスクと数人分の書庫やロッカーを占有している)

 


しかし、数年前に中間管理職になって以降、
仕事量が増えるとともに限界が来て、以下のような問題点が出てきた。

・書類や業務がやりっぱなしで同僚や部下に文句を言われる
 →「めりこまさんはいつも中途半端」と言われる

・机上や棚をきちんと整理をしないと業務が進まない
 →管理すべき業務や書類が増えたため

・期限厳守しスケジュール管理をしないと業務が滞る
 →上記同様。これまで以上にタイトになった。

これはいかん。

今いる職場でいつまで働くかはさておき、
仕事が増えようと、残業代が出ようと、
『毎日ストレスなく働き、さっさと定時で帰る。』
モットーとしているのに、
こんな現状じゃいかん!!ということで、
発達障害(ADHD)関連、働き方関連の本を読み漁る。

以下、関連で読んだ本
【発達障害関連】
発達障害グレーゾーン
大人のADD
発達障害という才能
発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術
【働き方関連】
マンガでよくわかるエッセンシャル思考  
エフォートレス思考
ずるい仕事術
入社1年目の教科書
静かな人の戦略書
時間最短化、成果最大化の法則
SINGLE TASK 一点集中術
 

詳しい本の感想は、
『100冊ビジネス本読んだ感想まとめ』として別記事に書く予定。

忘れ物が多い、片付けができないタイプの人は、
大人のADDという本がいちばんオススメ。
ADDとは、簡単に言うと不注意優勢型のことである。

ここでは、上記の本を読んでいろんな考え方を吸収した上で、
実際に効果のあったADHD対策8選(仕事編)を記しておこう。


ADHD対策8選(仕事編)

①【忘れ防止】スマホのリマインダーを使い、指定日時で通知する。

②【期限管理】出勤後、毎朝紙に『今日やることリスト』を書き、優先順位をつける。

③【期限管理】3カ月カレンダーを用意し、スケジュールを他の社員と共有する。

④【人間関係】自分の特性や苦手なことを周囲に正直に伝え、必要に応じやってもらう。また、自分の言動に問題があれば指摘するよう依頼する。

⑤【人間関係】相手の言うことをじっくり聴き、わからなかったら丁寧に聞き直す。

⑥【整理】クリアファイルに、付箋やテプラで用途別に名前を付けて貼る。

⑦【整理】免許証、鍵などの絶対的置き場を決める。

⑧【片付け】不要書類はまとめてクリーンセンターへ。重要なものだけシュレッダー。

結論、ADHDたる者、人とモノに頼ろう。

薬を飲んでいない以上、薬以外で対処するしかない。
自分ではどうしようもない。独力で対処するなんて驕りである。
これに気づくのに十年かかってしまった。

取り組んだ順番はこうだ。

最初に、物やサービスに頼る。
スマホ、やることリスト、カレンダー、キースタンド、クリーンセンター、家事代行。
まずは物に頼り、仕事上の重要なミスや忘れ物を無くす。

↑今つかってるキースタンド。


次に、自分の苦手(忘れ物が多い、片付けができない等)を周囲に打ち明ける。
あわせて自分が講じている対策も伝え、フォローをお願いする。
これで些細なミスや忘れ物があったときに、
「また忘れてるよ~」と助けてもらえる。
(打ち明ける前は「出しっぱなし!」と怒られていた)

大事なのは、
自分が得意で周囲が苦手なことはすすんで行うという、Give&Takeである。

そもそも発達障害は、
得意と苦手の差が大きいことから、発達の凸凹とも呼ばれる。
でも、凹を平均にするより、
凸をぐんぐん伸ばした方が楽しいに決まっている。


現在、自分の凸である分野(資料の読解・要約・事務作業など)は
周囲の分もこなすかわり、忘れ物、片付けなどは周囲の力を借りている。

結果的に、苦手で嫌いな仕事(片付け)が減り、
得意で好きな仕事が増えて、より楽しく働けるようになった。

穏やかに生きる上で最重要なのは、
いかにやりたくないことをやらないか
ということだと思う。
その次に、『やりたいことをやる』がくる。

今でも忘れ物もあるし、ミスもある。
しかし、やり方や物、そして周囲の人間を頼ることで、
私のミスは社会人になったころの1割以下になっている。

今でもミスや忘れ物に関して、
日々試行錯誤を繰り返している自分である。
が、私と同様の悩みを抱えている人にこれだけは伝えたい。

『仕組みを変えろ

これに尽きる。
どんな対策をしてもいいのだが、
再現性のないものや、運要素の強い対策はやめよう。

・たまたま同僚が重要な書類のミスに気づいてくれた。
・ふと明日が締切の業務を思い出した。

これは、いつか身を滅ぼすことになる。
これだけに頼ってはだめだ。

ADHD的傾向の強い私たちは、
ギリギリ乗り切る経験に興奮を覚え、
アドレナリンと共に美化されてしまう。
そんな生き物なのである。

でも、瞬間の快楽のために
仕事をクビになるわけにはいかない。

これを読んでいるあなた。
リマインダー機能は神である。
これだけでいいから試してみてくれ。
忘れたくない要件を簡単に入力し、
思い出したい日時を選択する。それだけだ。

さすれば、ベストタイミングでピコンと通知がくる。
さながらタイムカプセル、
1週間前の私からの贈り物である。

【明日 書類締め切り がんばれ】


困っている誰かに、
少しでも役立つように。

1870年 3月7日 めり込まざる者

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