2024-03-17

会社員をやめて、ただのヒトへ

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「夏に退職します。」

退勤後、30分ほどしてから上司に電話をした。
この会社で働き出して、6年が経った。この電話一本で次の世界に進むのだと考えると、すぐにはコールできなかった。


まだ新しい仕事も決めていないし、貯金は18万である。これまでの慣れた生活を捨てて、『次にむけて動き出さねばならん』というプレッシャーが胸にのしかかる。突発の一人旅で、旅をしながら行先を決めたり、寝床を決めたりすることがあったが、あの時と似た感覚だ。先が見えず、でも時だけが過ぎてゆく中で私は、決断し、進まねばならない。最低限の衣食住を、確保せねばならない。その焦燥は、決して落ち着くものではないが、世界をダイナミックに感じられる瞬間でもあった。その時、私は生きて、進んでゆくことだけを考えて、他のことは何も考えなくてよいのだ。


退職について、決定的な出来事があったわけではない。前職でもそうであったが、入社するときから私には常に退職が頭の中にある。なぜなら私は、私がしたいことをして生きたいから。本当は今すぐにでも1人でのんびりと働きたい、暮らしたいのだ。仕組みに当てはめると、自営業とか、企業ということになるのかもしれない。

でも、私は何者でもないただの野郎である。ただ物語を求め、芸術を信じ、自然を愛し、穏やかに生きていきたいだけだ。いつも思うが、『会社』や『社会』、『仕事』という言葉自体、私が近づいてはいけない存在のように感じる。過去に中小企業に二社勤めただけだが、なんだか、そこに漂う雰囲気や匂いに違和感を覚える。


だからこそ、もう期間も迫っているが、次の『仕事』を決めるときは、『正社員』じゃなくても良い気がしている。かといって、『準社員』とか『非常勤』もなんか違う。『偽社員』とか『員』とかそんな感じがよい。もっと言えば、『ヒト』ぐらいでもよい。


退職時期は明確には決まっていないが、7月~8月とか夏頃になる予定だ。私、めり込まざる者という『ヒト』とお仕事をしたい方はXまでご連絡ください。好きなことは、執筆、音楽、ピアノ演奏、くだらない会話、自然などです。


さあ、つぎはなにをしようか。

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