なぜあの人のツイートは「え、待って」で始まるのか
「え、待って やばい」
「ちょっと待って むり しんどい」
あなたの身の回りに、こんなセリフが口癖の人はいないだろうか。
しばしばツイートで目にするセリフだが、書き込み主には女性が多いという印象がある。
なぜあの人たちのツイートは「待って」「ちょっと待って」で始まるのだろう?いよいよこの問題に、真正面からぶつかり、議論を交わす時がきたようである。
ところで世は10連休という。私は3連休しかない。許さない。許さんぞ。
会社への怒りと、10連休の人間たちへの嫉妬で、ひねくれ魔人と化した私がカフェで考えた考察を、以下に書き記す。
なぜあの人のツイートは「え、待って」で始まるのか?
①目をひくため(インプレッション、承認欲求)
まず一番に考えられるのが、インプレッションの向上のためである。
一時期X(旧Twitter)で流行した、「きびしいこと言うけど、○○の人が多すぎる。」こと、厳しいこと言うマンにも通ずるが、書き出しで「なんだろう?」と思わせて後の文章を読ませる。
これが業者ならば収益性に繋がるし、個人であっても、わかりやすさ、拡散のしやすさから、より多くの人にツイートが見られるという承認欲求を満たすためにもなるのだろう。
②ブーム、ミーム
「ちょっと待って」構文を使う理由として、ネット界隈、オタク界隈で定番化したフレーズだというのも考えられる。
過去のブームを振り返ると、1978年に山口百恵は「ちょっと待って Play Back」(『プレイバック part 2』より)と歌ってるし、1997年に木村拓哉は月9ドラマ『ラブジェネレーション』で「ちょ待てよ」を流行させている。相手を振り向かせるには、やはり昔から「ちょっと待って」なのだ。
③リアルで自然に獲得される(女性)
では、我々は一体いつ「ちょっと待って」構文を獲得するのだろうか。私の唯一の女性の友人にたずねると、納得いく答えが返ってきた。
友人「女子は話し好きで、みんなずっといろんな話題の話をしてる。だから、思いついたことやテーマについて、『ちょっと待って』で自分の話をするターンを作ってるんじゃないかな。そうしないと埋もれて、話したいことがしゃべれない」
なるほど。友人の解答から、「ちょっと待って」構文の女性率の高さを示すヒントを得られたようだ。男性脳、女性脳の違いから、女性が話好きなことはわかっていた。
推察するに、それがゆえに、集団形成される中高生以上になると、自分の話のターンを獲得するために「ちょっと待って」構文を習得するのではないか。さすれば、女性が「ちょっと待って」構文を自然に使いこなしているのも合点がゆく。
④感情の整理(女性)
それから、本人が本心として「ちょっと待って」構文を使う場合。
これもやはり、女性脳の特徴「感情に基づく行動、繊細な情緒変化」が関わっているのではないか。男性が、論理的に物事を捉えるのに対し、女性は論理より感情を重視して行動をする。
これは脳の構造上そうなっているにすぎないが、感情と論理が交錯するときに、「え ちょっと待って やばい」が実際に起きているのではないか。そしてそれが女性のみに起きていて、男性に起きていないから、男性が「『え 待って』ってなんだよ 待たねえよ」なんて言うのではないか。
上記4つが、「ちょっと待って」構文に関する推察である。これは来月の学会で発表予定である。
あれ、え ちょっと待って。私のGW、3連休しかないんだけど。ゆるさない。絶対に。
コメントを残す