【機材紹介】邪道ピアノ独学13年の道~独学3つのポイント~
こんにちは。
ピアノ独学歴13年・ピアノ配信歴10年の、めり込まざる者(@nevermerikomi)です。
今日は先日Twitterで書いてほしい記事を募集したところ、ピアノ独学について書いてほしい!とのリクエストをいただきましたので、ピアノ独学というテーマに則りながらもギリギリ怒られない程度に好き勝手に書いてきます!
ピアノを始めたのは高2の夏
ピアノは高校2年生の夏休みからはじめました。
きっかけは、ニコニコ動画の「弾いてみた動画」。
高校入学後サッカー部に入ったのですが、部活がきつすぎて夏休み明けに即退部。高1の秋からはニコニコ動画をはじめとしてネットに入り浸ってました。その頃に出逢ったのが「弾いてみた動画」。
Vutterさんの緩急たっぷりのドンキーコングや、ござさんのカメラが追い付かない超高速指使い。ピアノ弾けない私は「やばい」「鳥肌実」ってコメントしながらスゲーって見てました。今思うと自分のコメントに鳥肌が立ちます。
そして日々「弾いてみた動画」を見続けて鳥肌が立ちすぎて鳥になりかけて、「もうむりいいいいいいい弾けないけど弾くぜえええええええ」と狂い始めた高2の夏休み前に、電子ピアノを買いました。価格.comでいろいろレビューを参考にして買ったのが、YDP-160という据え置き型の機種。貯金をほぼ全額はたいて、7万払いました。
さーてこれで私もピアニストです。

というわけにはいかず。
高2の夏休みの間中、私は家に引きこもって試練のようにピアノに向き合いました。パソコンで演奏動画を見て、ウォークマンに入れた音楽を繰り返し聞いて、まともに読めない楽譜も買ってきて手書きでドレミを書きました。なんも弾けない状態からスタートなので、視覚・聴覚・知識を駆使してやろうとするしかない。ちなみに耳コピもできないので、1音1音確かめていきます。

楽譜読めなさ過ぎて自分にキレ散らかすこともありました。数週間頑張って、途中から楽譜通りに弾くのをやめました。私には無理です。あとこれはピアノ始めた時からですが、運指は最初から無視していました。運指とは、「親指でドを弾いて、人差し指でミを弾いて」みたいなやつ。好きなように弾ければいいと思ってたので運指に気をつかう時間すら惜しい。単純に面倒くさがり屋とも言いますが。書き順も小1からギブアップしたし。
初めてトライした曲は、宇多田ヒカルの『Prisoner of love』。この曲を何百回もウォークマンで聴いて研究した私だけが知ってること言います。曲の開始直後、「I’m a prisoner …」と歌い出す最初のアの音がちょっとえっちなんです。いやもう黙ります。でもそんなことばかりじゃなくて、イヤホンを半分だけウォークマンに差してカラオケ状態にして聴いたり、シングル盤買ってドラマバージョンのアレンジ聴いたり音の研究もしましたよ。ちゃんとね。
問題のシーンは0:03頃。
宇多田ヒカル氏の美声に魅了されながらも、夏休み期間を全て返上してたった1曲、『Prisoner of love』が少し形になったのを覚えています。それから10年後、稚拙ながら私は宇多田ヒカルピアノメドレー動画をYoutubeに上げることになります。
【ピアノ独学歴3年目~】ネット配信を始める
独学歴3年にして、ニコニコ生放送を開始。ずっとリスナー側だったんですが、「あれこれってなんか機材買えばいけるんじゃね?」ってことでやってみた。ら、意外とすんなりいけちゃった。以降、大学や仕事から帰ると、ちょこちょこ配信するようになりました。昨日も配信したよ。
今思えば、配信があったからこそ飽きずに練習しながら続けられてきたと思います。「久しぶりにきたけど上手になったね」とコメントをもらうと嬉しくなるし、「私もピアノ独学で始めたんですが…」ってコメントもあって交流出来たり。
これからピアノを独学で始めるという方がいたら絶対に配信をすすめます。人目があるというだけで程よい緊張感もあるし、交流の楽しさ、習慣化しやすさなど、メリットが大きい。10年以上前にあった一番面倒だった機材・設定の難解さはめちゃくちゃ簡単になり、配信サイトも増えハードルがかなり下がってます。
【ピアノ独学歴3~4年目】コードを覚える
ネットでのピアノ配信とほぼ同じ時期、コードを覚えて弾くようになりました。コードです。コード。この言葉を使った瞬間に、ピアノを始めようと思った人間の8割が逃げていくのがわかります。私もそうでした。音楽やってる人は当然のようにつかう「コード」。世間かよ。わかる人だけがわかればいいとか思ってるんじゃないの。
コードとは簡単に言うと、音の組み合わせのことです。ド・ミ・ソとか数音以上組み合わせて弾くと、いろんな響きが出るあれです。さらに簡単にいうとコード=左手です(右手はメロディ)。コードと言っても、簡単な覚えやすいコードと、難しめのコードがあるんです。私は難しいコードはわかりません。「藤井風のコード感がすごい」とかいうのは、コードの中でも難しめのやつとかおしゃれなやつを多用してるから。
書店の音楽コーナーによく売ってる『簡単コード弾きピアノ』って本がありますね。あれに載ってるコードを覚えたら好きな曲弾けるんです。
で、私がコードを覚えたきっかけは、ポップスをたくさん弾きたいなと思ったからです。『ヒットソング大全集』という分厚い本があるんですが、あれは楽譜が無くて歌詞とコードだけ載ってる。だからコードさえ覚えちゃえば歌詞を見ながら、メロディ(右手)を覚えてる曲が弾けちゃう。
この時期の私は、コード一覧表を見ながらヒットソング大全集を見て、知ってる曲(知ってるメロディだけ)をどんどん弾いて楽しんでました。『いちご白書をもう一度』とか、中島みゆきの『空と君のあいだに』とか、好きだけど頻繁に聞かない曲ってのをどんどん弾く。メロディは覚えてるからやりやすいんですね。これで私は基礎的なコードを覚えて、難しいコードをちょこっとだけかじりました。
ちなみにコード覚えるのにこれだけは絶対使え!ってのは、このクリアファイルです。これを譜面台に置き、隣にヒットソング大全集で好きな曲のページ開けば、それがあなたが一番楽しく覚えるコード練習法です。
【ピアノ独学歴4年~】グランドピアノを弾く
大学2年生になりピアノ独学歴4年が経った頃、アップライトピアノやグランドピアノを弾くようになりました。
最初は仲の良い友人を誘って付き合ってもらいました。やっぱり生のピアノは家の電子ピアノと全然違う。音は大きくよく響くし、指の力加減一つがそのまま音に出るのが奥深い。それからは気が向いたときに一人でいろんな練習室・スタジオで弾きに行くようになりました。
今でも数カ月に1回は行きます。フルで弾ける曲なんて全然ないけど、しばらく練習した曲を生ピアノで上手に弾けるとやっぱりうれしい。ここ数年はスマホやデジカメで演奏撮影してます。TwitterやYoutubeにアップすることで、誰かから反応があるとこれもやっぱり嬉しい。
【~ピアノ独学歴14年・現在】
現在のピアノ関連の環境はこんな感じ。
ピアノ(MIDIキーボード):Studiologic SL88studio

オーディオインターフェース : Steinberg UR-12

ヘッドホン : SONY MDR-CD900ST (右)

それから足回り。

今はアパートの3階に住んでるんですが、やはり防振対策には頭を悩ませました。ピアノやペダルの防振対策はピアノ屋の店員さんにいろいろ聞いた結果、「いろんな素材を組み合わせるのが良い」との解答をもらったので、ラグマット・畳マット・ゴム板などを組み合わせてます。見えないけどピアノとスタンドの間にもゴム板をかましてます。Amazonにもあるし、実際に見たかったらカーマにいろいろある。
あとは今使ってるのがMIDIキーボードで、これは電子ピアノと違って内臓音源が無いんですね。じゃあどうすんの?って話ですが、実際に鳴らすときはPC上でピアノ音源が必要。
今私が使ってるのはWalker 1955 Steinway Dという音源。どういうこと?キーボードとPC側の音源が要るの?これ以上難しくしないでくれない?という声が聞こえますが、その話は中級者向けということでまた違う記事で書こうと思います。
ただ私の意見として、ピアノ独学初心者~中級者でも、PC環境があるならばMIDIキーボードという選択肢は断然あり。なぜなら、ピアノ音源を通して音を出すと、実際に聞こえる自分の弾いた音がめちゃくちゃ美しいから。私が以前使ってた3万のP-105というキーボードがあるんですが、数千円のピアノ音源を買ってからピアノの音質はめちゃくちゃよくなりました。1万も出せば各段にきれいなピアノの音が買えます。きれいな音で演奏できてること、これも私が独学ピアノを楽しく続けられてる理由の一つでもあります。
初めての電子ピアノやキーボードを買ったら、
次の段階としてピアノ音源を買って音だけ良いのに変える。
これ、めちゃくちゃいい流れだと思うんですけど、機材設定やPC設定がわからないって理由で初心者はなかなかやりにくいと思う。音楽やってる人とやってない人の二極化があるのはしょうがないとして、こんなやり方もあるぜ!ってかみ砕いて提案する人もっといていいと思うんですが、いないので私がやります。また今度記事書きます。
【邪道】ピアノ独学のポイント3つ【まとめ】
この記事は誰のために書いてるか?
ヤ〇ハ音楽教室に通うあなたではない。クラシックの難曲を弾きこなそうと努力するあなたでもない。ピアノを弾いてモテようとしているあなた。藤井風にハマってピアノを始めようとするあなた。どうしても弾きたい、大好きな歌手の歌がある、あなたである。
そんな人たちのために、ドンキーコング2の「とげとげタルめいろ」の美しさに感動し、岡崎律子氏の「For フルーツバスケット」の優しいメロディに心を奪われ、どうしても自分で弾きたい!と独学を続けてきた私から邪道・ピアノ独学のポイント3つを授けます。この章で手記は途絶えている。
①好きな曲だけを弾け
好きな曲を弾くから楽しい。なんでピアノを始めるって時にくそつまらん、好きでもない曲を毎日練習しなきゃならんのだ。ピアノを始める人はみんな基礎練習曲から、みたいな正攻法でいけると思ってるんでしょうか。私みたいな面倒くさがり屋オリンピック銀メダリストには無理ですね。あなたはできますか?好きな曲の好きなメロディにしぼって、そこから練習しましょう。
②楽譜は読めなくてOK
まずはコードだけ覚えればいいです。それも、簡単なコードです。コードがわかれば左手が押さえられるので、右手(メロディ)は、演奏動画を見るか、耳コピするか、楽譜にドレミ記入どれかでOKです。もっとも、好きな曲から弾き始めるのなら大体はメロディがわかるはず。指の位置を少しずつ覚えていこう。具体的にはdimとかaugって書いてあるのは最初は無視しましょ。
③ピアノ配信をしよう
PCやスマホの進化・普及に、配信サイトが増えたことが後押しして配信はかなり簡単にできるようになりました。音質にこだわらなければスマホとピアノだけでも配信できる。孤独になりがちな独学ピアノなので、配信を通じて他人と交流できるのは大きなメリットです。最初はリア友だけを招待してもいい。SNSの普及もあり、例えばマイナーアーティストの楽曲を弾いてTwitterに投稿すると本人がイイネ・リツイートしてくれることもあります。私も好きなアーティストのさよならポニーテールのメンバーにリプライもらって嬉しくなり、何度もいろんな曲をアップしています。
ここ数年、Youtubeでストリートピアノ動画をきっかけに、ピアニストの波が一気にきました。藤井風もブーム。絶対これからピアノやりたい人増えてくる。そこで1つだけ伝えたい。ピアノは好きに弾けばいい。人目を気にすることもない。独学は難しくない。ただ好きなように、一緒にピアノを弾きませんか?
※この記事を見てちょっと過激すぎないか?って思った方は、こちらのDVD付き教材の方が合ってるかもしれません。


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