藤井風 名カバー動画10選【邦楽メイン】
[この記事は2022年7月4日に書かれた記事です]
こんにちは。
コロナ療養6日目をむかえためり込まざる者です。
本日はお忙しいところお集まりいただきサンキューです。
今日は以前からやりたかった企画、
『藤井風の最高すぎるカバー動画を語る会』の司会進行を務めさせていただきます。
よろしくお願いします。
当会は、首相が主催していた『桜を見る会』と一切関連ありません。
1.椎名林檎 – 本能
「色気」というキーワードでググるとこの動画が出てくる未来は近い。Googleは進化している。
「胸を切り裂かれて心臓に直に聴診器あてられたい」と語る女性の声を喫茶店で聞いた気すらしてくる。
色気、歌声、アレンジ、そして勢い。
なにも欠けてないのがずるい。
2. 宇多田ヒカル – time will tell
しずかに、つよく、やさしく。
包みこまれるようなビートと歌声。
歌声の方も、ピアノの音色に寄り添っている。
1分も聴いていると、デビュー当時の宇多田ヒカルの表情すら浮かんできた。
雨がしとしと降る夕暮れに聴きたい。
3. フジファブリック – 若者のすべて
どのカバー動画を見てもすぐわかる。
彼がどのくらい原曲を、アーティストをリスペクトしているのか。
彼がみつめる先は過ぎ去りし淡い夏の記憶。
間奏、せつなさに目が潤う。
ラスサビ前、左手を叩くと涙がこぼれる。
気づくと私は藤井風のピアノと歌声を通して、フジファブリックを含有した夕焼けを見ていた。
4. 大江千里(秦基博) – Rain
タオルで濡れた頬をふいて始まる演奏。
濡れた制服姿の藤井風。
いやらしい、いや、いやらしくない、
いや、いや。
彼はコスプレをしているのではない。
歌を聴けば、
ピアノを聴けば、
その姿をみればやがてわかるだろう。
彼はいつだって主人公なのだ。
2:46~からのピアノのハモりは、彼の曲「死ぬのがええわ」を想起させる。
雨がやんでいくかのように、アウトロが引いてゆく。
5. 泰葉 – フライデー・チャイナタウン
力強いサビから始まる。
気まぐれシェフの料理名。
「はきはきとした歌声に、歯切れのよいビートを添えて。」
原曲での泰葉のおそろしいテンポ感に、負けず劣らずのビート。己のものにアレンジして表現を加速させる。
格闘マンガで最強2キャラが対面したシーンを想像してしまう。
6. 竹内まりや – Plastic Love
セクシーな咳ばらい。
藤井風の息をするようなビート感について考えた。
もしかして、藤井風、演奏中に音楽と鼓動のリズムがリンクしているのではあるまいな。
3:30~圧巻のラストに注目。
かてぃん氏とコラボしないかなあ・・・
7. 東京事変 – 能動的三分間
CD・レコードショップの店長みたいなルックス。
レコード1万枚持ってそう。
ひざをしなやかに叩いて、当然のように楽器にしてしまう。
この「ひざ叩いて音楽にするの当たり前でしょ」感こそ、藤井風が魂レベルで音楽家であることの証左である。
彼は犬に生まれていたとしても、鳴き声と爪音でビートを刻みながら音楽を奏でているはずだ。
ここに再現された東京事変は、ボーカルとピアノだけではない。
ベースもギターもこの動画内にいるではないか。
8. Sting – Englishman in New York
やはり、声色がピアノの音色や楽曲に合うよう調整している。
1:35~、ニヤッと笑いアドリブに入る。
端からは端までピアノを鳴らしながら、笑みを浮かべる。
瞬間、ハットが飛んだ。
藤井風が日本人離れしているのは、その彫り深い端正な顔だけではない。
Its music. その音楽である。
9. 椎名林檎- 丸の内サディスティック
ヤンキーの兄やん。
でも心の奥に通じているのは悪の道ではなく、音楽の道。
あそんでくれて、
かわいがってくれてありがとう。
兄やんは音楽の道を進むんだよね。
ぼくもピアノれんしゅうしようかな。
と語る、藤井風宅の近所に住む6歳少年の人格が形成されるところまでいった。
ちなみにこっちの歌なしバージョンもかっこいい。
私はこの動画見て丸の内サディスティックのピアノ練習しました。影響受けやす過ぎる。
10. 太田裕美 – 木綿のハンカチーフ
開始10秒で時空を越え、自分が昭和に居ることに気づいた。
動画によって衣装、場所、カメラ角度など考えられているから世界観がすんなり入ってくるのだろう。
穏やかなに微笑むの藤井風の印象は、映画『ライフ・イズ・ビューティフル』のグイド(父親)に近いものがある。
70年代、おちゃめな彼(藤井風)が東京でこの歌を明るく、しかし切なくうたっているところまで想像済みである。
動画がおわったら、令和に無事に帰還しているのを確認しよう。
藤井風は音楽界のAmazon
一言でいうと、藤井風はやばい。
別に語彙力を失ったわけではない。というかもともと語彙力はない。
演奏技術、アレンジの多用さ、容姿はもとより、
アイデア、リスペクト精神、世界観の作り方、
どれをとっても音楽をやるために生まれてきたとしか思えないほどずば抜けている。
10年後には世界を股にかけていることだろう。
藤井風が日本にいるうちに、
我々は彼を目撃せねばならぬ。
藤井風のカバーアルバム聴きたい!って方はこちら。
これも名盤。
それではまたね!
コメントを残す